『新潟日報』2009年7月15日付

新大病院に高度救命センター


新潟大学医歯学総合病院(畠山勝義病院長)は14日、県内初の高度救命救急センター「高次救命災害治療センター」を10月1日に開設すると発表した。同センターが入る新中央診療棟も同時にオープン。オペ室などを棟内に集中し、迅速で効率的な治療を目指す。

同センターは急性中毒や広範囲のやけどなど特殊疾病の重症患者を全県から受け入れるほか、中越地震など2度の震災を踏まえ、災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣など、災害時の医療支援を強化。病床数は集中治療室(ICU)を含め、現在の救急部の10床から24床に増やし、救急専門医ら専任医師も8人増の20人体制とする。

新中央診療棟は地上5階、地下1階建てで、延べ床面積約1万1400平方メートル。建設費は約56億円。同センターがその4階に設置されるほか、手術部門、MRIなど画像診断部門を集中させる。

同病院の遠藤裕救急部長は「専門医集団を抱える県内唯一の大学病院として、救急医療の中核的役割を発揮していきたい」と話している。