時事通信配信記事 2009年7月9日付

教職大学院11校が定員割れ=工夫例参考に学生確保へ−文科省


力量ある教員の養成を目的に設置された教職大学院24校のうち11校で、今年度の入学者数が定員を下回ったことが8日、文部科学省の集計で分かった。同省は今後、志願者数向上や教育内容を工夫している大学院を参考に、入学者を確保するための対策を検討する。

集計結果によると、11校中6校は開設から2年連続の定員割れとなった。24校の延べ志願者数を合格者総数で割った全体の競争倍率も1.34倍と低迷した。

文科省は同日、大学や教育委員会の関係者を集めた協力者会議の初会合を開催。定員割れを解消した大学院の取り組みや、奨学金・授業料減免制度の事例などを紹介した。

協力者会議は9月をめどに改善方策の中間取りまとめを行う方針だ。