『北海道新聞』2009年7月10日付

北大にバイオセンター 来年度完成、新薬開発を促進


北大は9日、同大構内に動物実験施設や高性能分析装置を備えた「先端バイオセンター」(仮称)の建設を決めた。産学官で推進している世界レベルの医薬品や機能性食品の開発を下支えするのが狙い。総事業費20億円で本年度内に着工、2010年度中の完成を目指す。

新薬開発などにかかわる施設が集積している北大北キャンパス(札幌市北区北19西9)に建設する。鉄筋5階建て、延べ床面積は約4千平方メートル。総事業費の3分の2を経済産業省が補助する。

先端バイオセンターでは、糖尿病などの疾患を持つマウスなどの実験動物を使って開発中の新薬の効果や副作用を研究、安全な薬の開発に結び付ける。また観察対象物の損傷を抑えることができるデジタル電子顕微鏡も導入する予定だ。