『日刊工業新聞』2009年7月7日付

産学官で「クラウド」推進−連携強め競争力


インターネットを通じてIT資源・サービスなどを提供する「クラウドコンピューティング」の発展を目指す産学官組織が発足することになった。通信事業者や通信機器メーカー、大学、公設研究機関が集結、17日に新組織を設立する。クラウドの利用技術の開発や標準化について議論するほか、異なる事業者のクラウドサービスに互換性を持たせる仕組みなども検討する。クラウドは米国が先行しているが、国内のクラウド関連事業者の連携を強め、競争力を高めていく考え。

発足するのは「グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム」で、NTTグループやKDDI、富士通、NEC、東京大学、慶応義塾大学、情報通信研究機構(NICT)などが発起人となる。総務省もオブザーバーとして参画する。クラウド全般の技術発展を目指す産学官組織は国内初という。