『京都新聞』2009年7月4日付

国際化拠点に京大、同大、立命大
文科省 留学生受け入れ2倍超に


文部科学省は3日、留学生の受け入れや英語による授業の拡大など国際大学にふさわしい環境を整備する「国際化拠点整備事業」(グローバル30)に、京都大、同志社大、立命館大など13大学を選んだ。京滋の3大学の連携も検討されており、「大学のまち京都」の国際化への大きなはずみとなりそうだ。

政府による「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2008」「留学生30万人計画」を受け本年度から始まるプログラム。留学生と日本の学生が一緒に学ぶことで、世界で活躍する人材を育てるのが狙い。英語だけで卒業できる学部・大学院のコース開設、留学生の受け入れ拡大、海外拠点開設などをそれぞれの大学が進める。本年度から5年間、各大学に年2〜4億円の事業費が交付される。

京都府内の留学生は昨年5月で約5千人。選ばれた3大学は2020年までに在学留学生を計約1万700人にすると計画しており、倍増以上となる。京都は世界の若者が学ぶ都市となるが、宿舎の確保、生活や就職支援などが大きな課題となる。

ほかに選ばれたのは、東北、筑波、東京、名古屋、大阪、九州、慶応、上智、明治、早稲田の各大学。