共同通信配信記事 2009年7月3日付

秋田大、ボツワナに大学設置協力 資源外交に沿った事業


鉱物研究で知られる秋田大工学資源学部は3日、アフリカ南部ボツワナで地下資源の調査・開発を行う人材を育成するため、同国が進める国立大学設立に協力すると発表した。豊富なレアメタル(希少金属)の確保につなげたい日本政府の資源外交に沿った事業。

秋田大によると、今年1月、ボツワナから2011年開校予定の同国2番目の大学、ボツワナ国際科学技術大学の資源学部設立への協力要請があった。今月中に教員を現地に派遣して教育プログラムの作成などを進めるほか、将来的な留学生受け入れを念頭に人材育成に協力していく。

秋田大によると、ボツワナはダイヤモンドやニッケルなどを産出し、鉱山資源が国家収入の9割を占める。しかし、砂漠が広がる厳しい自然環境や技術上の問題から、豊富な地下資源が未開発のままになっている。