『京都新聞』2009年6月30日付

京大職員の地位確認を求め提訴
雇い止めの2人


京都大の時間雇用職員組合「ユニオン・エクスタシー」の組合員2人は30日までに、京大による3月末での「雇い止め」は不当として、4月以降の京大職員としての地位確認を求める訴訟を京都地裁に起こすことを決めた。1日に提訴する予定で、2人は「裁判を通じて雇い止めの不当性を広く訴えたい」としている。

2人は、京大の非常勤職員が最長5年で「雇い止め」となる制度の撤廃を求め、今年2月から時計台記念館前(京都市左京区)で座り込みを始め、クスノキの下にテント村「くびくびカフェ」を設け京大に団体交渉の開催などを求めている。京大は3月末で2人と雇用契約を更新せず、4月には座り込みの土地の明け渡しを求めて2人を提訴した。

2人は6月末に、くびくびカフェを明け渡しを求められている場所から正門横に移動させており、京大に訴えを取り下げるよう求めていく。カフェは今後も続ける予定で、「京大に限らず、さまざまな場所で雇い止めが行われている。いろんな人が雇用問題などについて語り合える場にしたい」と話している。