『中国新聞』2009年6月24日付

広島大が次期中期計画の素案


広島大は23日、国立大学法人の運営や教育研究の指針となる第2期中期目標・計画(2010―15年度)の素案を役員会で決めた。主に1年間の教養教育を学士課程の全期間に拡大。異分野を融合した新たな研究分野の開拓を目指し、研究者集団を柔軟に編成できる体制も整える。

素案は総合研究大学として教養教育の充実を基盤とし、特長のある分野で世界的な教育研究拠点を形成することを基本方針とした。

教育では幅広い領域の知を理解できる人材の養成を狙い、教養教育を学士課程の全期間を通じ実施。大学院の修士課程でも教える。

研究では分野の枠を超えた新たな知の創造を掲げる。教員を既存の教育組織と切り離し、医学と工学の融合や環境・新エネルギーなど、重点テーマへ柔軟に配置する。