『京都新聞』2009年6月24日付

杉浦地域医療研究センター開設
京大病院で式典と講演会


あらゆる世代が健康に暮らすための地域医療の教育研究、情報発信の拠点となる京都大医学研究科人間健康科学系専攻「杉浦地域医療研究センター」の開設記念式典と講演会が23日、京都市左京区の京大病院西構内の同センターで開かれた。

センターは、全国でスギ薬局などを展開するスギホールディングス(愛知県安城市)の杉浦広一会長、昭子副社長の夫妻が京大に寄贈した。「杉浦ホール」で行われた記念式典で、光山正雄医学研究科長は「医師、看護師、薬剤師など、それぞれの専門性を生かしたチーム医療、地域医療のために活用したい」とあいさつした。杉浦会長は「地域の方々が安心して暮らせる社会の実現と、これからの医療を担う学生や関係者の研究拠点になることを願っている」と期待を述べた。

続いて、大村昭人帝京大医療技術学部長が「医療立国論−地域医療再生に向けて」と題して講演し、医療のマンパワーが不足する日本の現状を危ぶみ、積極投資による医療再生を訴えた。