『河北新報』2009年6月24日付

システム創成工学科など新設 山形大工学部

山形大は23日、来春、工学部の学科を改編し、ものづくりの技術者養成などを目的に「システム創成工学科」と「バイオ化学工学科」を新設すると発表した。

システム創成工学科は、現在、物質化学工学科や機械システム工学科など5学科に設置している夜間コースを1学科に統合して設置。ものづくりの現場で技術的リーダーとなる独創的な人材の育成を目標にする。

夜間の授業が中心になるが、昼間に開講されている他学科の科目も自由に履修できる「フレックスコース」にする。同大によると、フレックスコースの導入は国立大学法人で初。入学料、授業料は昼間コースの半額で、経済的に厳しい環境にある学生のニーズにも応えることができるという。

バイオ化学工学科は、生命現象を原子・分子レベルで解明し、その応用を図るバイオ化学と、工学を融合させた新しい学問。食品、医薬品、化学メーカー、福祉、環境などさまざまな産業分野で活躍できる人材の育成を目指す。

大場好弘工学部長は「バイオ関連の新しい産業をサポートし、ものづくりに貢献できる人材を育てたい」と話した。