『毎日新聞』佐賀版2009年6月17日付

佐賀大:「活力ある元気な大学に」 次期学長・佛淵氏が所信表明


佐賀大の次期学長に選出された医学部教授の佛淵(ほとけぶち)孝夫氏(57)が16日、同大で所信表明会見を開き「私に期待されているのは実行力と行動力。活力ある元気な大学にしたい」と抱負を述べた。学長就任は10月1日付の予定。

佛淵氏は鹿児島県出身。股(こ)関節外科が専門で、付属病院副病院長も兼任している。

佛淵氏は大学を取り巻く現状について「競争の中にあり、今のままでは埋没してしまう」との危機感を示す一方、「佐賀大の強みや足りないものは何か、まずはじっくり現状分析したい」と語り、腰を据えた取り組みをする意向を表明。

その上で「かじ取り役というより、自ら機関車となって引っ張るタイプ」と述べ、研究費獲得や就職支援の企業回りにも自ら動く考えを示した。

また、理事の選考については「10、20年先の種をまくため、できるだけ自分の年齢と変わらないか、より若い人を入れたい」と世代交代に言及した。【姜弘修】