『下野新聞』2009年6月18日付

とちぎ光産業振興協議会 71企業・団体で設立 宇都宮で総会


本年度、本県の重点産業に指定された光技術の産業振興を図る「とちぎ光産業振興協議会」が17日、県内進出企業や地場の中小企業、関係機関など71企業・団体が参加して設立された。自動車、航空宇宙、医療産業機器に次いで4番目の協議会となる。

本県は、光学機械器具製造業の事業所数で全国4位、従業員数では全国2位。キヤノンやニコンなど光学機械器具やレンズ、半導体露光装置などで日本を代表する企業に加え、すぐれた技術を持つ企業も多い。

宇都宮市内で開かれた設立総会には71企業・団体から約120人が出席。福田富一知事が「光産業の集積と研究開発力を生かして栃木の産業のブランドの一つとし、本県が今後、日本の光産業をリードし、一層発展していけるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。

役員選出企業・団体は、会長が宇都宮大学、副会長はキヤノン宇都宮事業所、セキノス、フジノン佐野に決定。また計測、加工、機能材料の三技術について分科会を設け研究開発を進めることをはじめ、県内大学の技術シーズの情報提供や販路路開拓に取り組むことなど、本年度事業計画を決めた。

光学技術分野で世界有数の教育研究拠点を目指している宇都宮大学オプティックス教育研究センターの谷田貝豊彦センター長が「光技術の展望・光産業の未来についてと題して記念講演した。