『岩手日報』2009年6月14日付

地域担う人材育成さらに 岩手大創立60周年式典


岩手大(藤井克己学長)の創立60周年記念式典は13日、盛岡市上田3丁目の同大第1体育館で行われた。

名誉教授や教職員ら約250人が出席。藤井学長は「教育の専門性のみならず、幅広い教養を持った、持続可能な地域社会を担う人材を育てていく」と式辞を述べた。銭谷真美文部科学事務次官、達増知事がお祝いの言葉を述べた。

玉真之介教育・学生担当理事が、創立60周年宣言として▽持続可能な社会づくりに主体的に参画する人間の育成▽地域の課題解決に向けた連携と教育研究成果の社会への還元―など五つの方針を宣言した。

式典前には、昨年ノーベル物理学賞を受賞した京都産業大の益川敏英教授が「現代科学と市民」と題して記念講演した。

キャンパスでは「ホームカミングデイ」として、卒業生を迎える多彩なイベントを開催。施設を無料開放し、大学のグッズ販売やサークル発表会などが行われた。