『建通新聞』大阪版2009年6月9日付

阪大テクノクライアンスなど2棟の補助確定


文部科学省は2009年度の補正予算で、国立大学法人等整備費補助金(文教施設費)対象を公表した。大阪大学では新たに建設するテクノクライアンス棟と免疫学フロンティア研究センター棟に対して補助が確定した。今後、設計などの作業を進める。大阪大学では、工学系研究棟の耐震改修などを合わせ、合計5施設に補助。神戸大学では、総合研究棟の耐震改修など2施設を対象とする。

09年度補正では、国立大学法人等施設の耐震化対策事業、太陽光発電設備の導入、先端研究施設の整備、老朽研究施設のエコ改修に重点的に補助する。全国で国立大学の125件、大学共同利用機関法人の5件、国立高等専門学校機構の4件が補助対象となった。

大阪大学の5施設はすべて吹田キャンパス内。テクノクライアンス棟は、鉄骨造9階建て延べ1万1,070u。先端科学研究施設の整備として補助。海外企業を取り込んで国際展開できる「国際共同研究講座」などを設置する施設として計画。免疫学フロンティア研究センター棟は、鉄筋コンクリート造9階建て延べ6,200u。先端科学研究施設の整備として補助。世界トップレベル研究拠点(WPI)構想による施設で、各国から免疫学の研究者が集まる。

工学系研究棟は鉄筋コンクリート造延べ3,930u。産研棟は鉄筋コンクリート造延べ2,350u。ともに耐震改修とエコ再生事業を行う。このほか、太陽光発電施設を整備する予定だ。

神戸大学では楠キャンパスで、基礎系総合研究棟で耐震改修・エコ再生事業を実施。規模は鉄筋コンクリート造延べ3,580u。六甲台キャンパスでは、太陽光発電設備を整備する計画だ。