『山梨日日新聞』2009年6月12日付

NICUを2年後めどに設置 山梨大医学部付属病院


山梨大の医学部付属病院が2年後をめどにNICU(新生児集中治療室)を設置することが11日、分かった。

NICUの設置をめぐっては昨年、国がNICUのない全国24の大学病院に、計220床の整備を要請してきた。これを受け山梨大でも検討を進めてきた。今年度、国が補正予算に施設の整備予算総額39億円を盛り込んだことから、具体的な準備に入った。

山梨大の計画によると、整備するNICUの病床は6床で、先天性の重度の心疾患を持つ新生児を、優先して治療を行う方針だという。開設時期は2年後の2011年4月を目指していて、このための費用約4億5千万円は国から助成される。

NICUの立ち上げに必要な医師確保について、山梨大では既存の医療機関に派遣している医師の引き揚げは行わない方針で、開設までの2年間で医師の養成に努めるとしている。