『毎日新聞』岩手版2009年6月6日付

岩大フェア:“岩手の味”を東京で 12〜14日、銀座のアンテナショップで


◇「岩大みそ」など県産品販売

岩手大学(盛岡市、藤井克己学長)は12〜14日、東京・銀座にある県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で県内企業の商品を紹介、販売する「岩手大学フェア2009」を開く。同大の教員5人が開発に携わった11商品と農学部農場が製造する「岩大みそ」などを集め、首都圏で県産品と大学を併せてPRする。

岩手大地域連携推進センターによると、同大で初めての取り組み。同大は地域活性化を図るため、教員が県内企業の商品開発に研究成果を提供、助言するなどの産学連携を進めている。

糖の吸収を抑える桑の葉の働きを解明した農学部の鈴木幸一教授(昆虫生理学)は、桑の葉を練り込んだ冷麺(れいめん)やウインナーなどの開発に協力。教育学部の田中隆充准教授(デザイン学)も岩谷堂箪笥(だんす)など県内工芸品のデザイン改良に携わっている。

同センターの早川浩之専門員は「県内企業が首都圏でPRできる機会は多くない。県産品を知ってもらい、企業の販路拡大につなげたい」と話す。

フェアに出品する商品などへの問い合わせは、同センター(電話019・621・6491)。【山口圭一】