『日刊工業新聞』2009年5月20日付

神戸大、兵庫・加西市と包括協定−農・人文分野で共同研究


【神戸】神戸大学は19日、兵庫県加西市と文化、教育、学術分野での連携、協力を進める包括協定を結んだ。協定期間は3年間で、状況に応じて随時見直していく。包括協定の締結はこれで4番目。同大は、加西市に農学関連の研究施設を設置し、畜産や新種改良などを行っているほか、同施設の近隣にある第二次世界大戦時の海軍飛行場跡地の調査を人文学部が進めている。まずは、農学分野と人文分野での共同研究を通して地域活性化につなげる。

協定に調印した福田秀樹学長は「地域活性化に対する貢献は大学の使命。特に大学関連の施設がある自治体との連携は重要だ」と加西市との協働に意欲と期待を示した。加西市の中川暢三市長も「農学分野での産学官の取り組みを強化していきたい。(同大の)農業分野のネットワークについて期待している」と述べた。