『日刊工業新聞』2009年5月21日付

IDEC、鹿児島大と農工連携−来月に研究シーズ発表会


【横浜】横浜企業経営支援財団(IDEC、横浜市中区、清水利光理事長、045・225・3700)は、鹿児島大学と産学連携に関して業務提携することで基本合意した。月内にも契約を結ぶ見通し。農学部や水産学部を持つ鹿児島大の研究シーズを中核に、横浜市内企業と鹿児島県内企業との農工連携を推進していく。IDECが九州地方の大学と提携するのは今回が初めてのケースとなる。

農林水産省が発表した07年の都道府県別農業算出額によれば、鹿児島県は4053億円と全国4位の産出額を誇る農業大県。加えて、鹿児島大は農学部や水産学部を抱え、アグリバイオや食の安全といった研究シーズを数多く保有する。

IDECは今回の業務提携を機に、横浜の工業技術と鹿児島の農林水産業を結び付け、地域の枠を超えた農工連携の実現につなげる。IDEC内にサテライトオフィスを設置するなど、鹿児島大の首都圏での活動を支援していく。