『下野新聞』2009年5月21日付

県商工連と宇大が産学連携 協定調印、事業推進へ


県商工会連合会(田中俊一会長)と宇都宮大学(進村武男学長)は二十日、宇都宮市内で県内商工会の会員企業のニーズと、同大の研究成果(シーズ)を結び付ける社会連携推進協定を締結した。

調印式には県商工連と宇大の関係者や来賓の野口明県産業労働観光部長らが二十人が出席。

田中会長は「県内三十九商工会に相談窓口を設置し宇都宮大学と連携を図りたい。県内の中小、小規模事業所の発展を願っている」とあいさつ。進村学長は「商工会の県内のネットワークを活用できる機会をいただいた。全国的にも新しい取り組みなので著しい効果がでるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

協定調印に伴い、県商工連は県内全商工会に「宇都宮大学技術相談窓口」を設置。宇大の産学連携コーディネーターに任命された県商工連職員が内容を踏まえ、橋渡しする。既に、県北の企業から食品保存加工技術の相談などが寄せられているという。