『山形新聞』2009年5月13日付

有機エレクトロニクス拠点へ協力要請 山形大学長が県知事に


山形大の結城章夫学長が12日、県庁を訪れ、吉村美栄子知事に有機エレクトロニクスの世界的な研究拠点づくりを目指す同大の構想を説明し、協力を求めた。

山形大は有機EL(自発光素子)をはじめ、有機太陽電池や有機トランジスタなど有機エレクトロニクスの研究棟を設置するとともに、国内外から優秀な研究者を集め、世界に通用する研究拠点をつくる構想を進めている。

この中で、国内外のノーベル賞級の研究者を集めるため科学技術振興機構の新制度への申請を検討しており、申請の前提となる県との連携を依頼した。

吉村知事との懇談後、取材に応じた結城学長は「即答はなかったが、検討いただけると期待している」と話した。県との合意が得られれば、6月にも申請を行う。