『日刊工業新聞』2009年5月4日付

横浜国大と横浜市大、医工連携による人材育成を本格化


【横浜】横浜国立大学と横浜市立大学は、医工連携による人材育成を本格化する。医学と工学両分野の博士号を最短4年間で取得できるダブルディグリー(双方向学位)制度を09年度から導入した。両校は共同で医学と工学の独立性を維持したまま、効率的な教育を行うためのプログラム構築に着手。両分野に精通した人材育成を進めていく。国内の大学同士が異分野でダブルディグリー制度を導入するのは珍しいケースという。

両校は情報通信技術(ICT)によるユビキタス医療の実現に向けた共同研究を行っている。研究を具現化するに当たり、両分野に精通した人材育成が不可欠と判断。同制度の導入を決めた。

これに伴い横浜国大は09年度から医工連携の教育プログラム拠点として「PEDモジュール・スタジオ」を新設。社会人や研究者なども通学できるように、講義時間帯は土日や夕方以降とした。一部科目を横浜市大にも設置する。