『毎日新聞』愛媛版2009年4月17日付

協定:愛媛大と三浦工業、研究の連携推進へ 環境・水処理・省エネなどで


愛媛大(柳沢康信学長)と、小型ボイラーを中心とする機械メーカー、三浦工業(本社松山市、高橋祐二社長)は16日、「研究連携推進に関する協定」を結んだ。同社は99年から同農学部に寄付講座を設けているが、今後は環境・水処理・省エネ分野で幅広い連携を目指す。

松山市道後樋又の同大学本部で、柳沢学長と高橋社長が協定書に調印した。柳沢学長は「連携を全学に広げたい」とあいさつし、研究成果の商品化などにも一緒に取り組み、産学連携の質の向上を図りたいとした。高橋社長は、今年創業50周年を迎える同社がボイラー依存から医療関係や食品加工の機器、ろ過装置など熱・水分野へ事業を広げていると説明。「愛媛大と技術を公開し合ってスピーディーな商品開発を目指したい」と話した。

協定期間は1年間だが、終了を希望しない限り自動延長される。同大学が自治体や企業などと連携協定を結んだのは17例目。【古谷秀綱】