『西日本新聞』2009年4月6日付夕刊

「知」の新拠点始動 九大伊都キャンパスで式典


九州大学六本松キャンパス(福岡市中央区)からの移転に伴い、今月から新入生を含む約5600人を新たに迎え入れる伊都キャンパス(福岡市西区など)で6日、「センターゾーン」(23ヘクタール)のオープン記念式典があった。7日に入学式があり、13日から全学部の1、2年生が本格的に講義を受ける。

2005年の工学部移転に次ぐ節目の統合で、関係者約400人が出席。有川節夫学長は「水素フリーウェー構想や燃料電池の実証実験など、学術研究都市づくりがさらに加速すると確信している」とあいさつ。中島孝之副知事が「アジア各地から優秀な人材が集まる世界の拠点大学として、ますますの発展を願う」と祝辞を述べた。センターゾーンは「大学の顔」との位置付け。並木道を挟んだ講義棟2棟▽食堂やコンビニエンスストアが入った生活支援施設▽総合体育館‐などからなる。2019年度までに残る箱崎地区の移転を行う計画。