『北海道新聞』2009年4月7日付

帯畜大に新動物病院 道東の拠点化目指し開業


【帯広】帯広畜産大の付属家畜病院を大幅に増改築した「動物医療センター」(宮原和郎センター長)が完成し、六日開業した。症状の重いペットの治療専門棟を設けるなど、大学で培った最先端技術で道東の動物診療の拠点を目指す。

鉄骨二階建ての三棟からなり、延べ面積は三千二百平方メートル。動物治療と研究を兼ねた施設で、総工費は四億三千万円。

動物病院や家畜相手の獣医師らと連携し、主に重症の二次診療に特化し治療する。がん治療では新たに、培養細胞を元の体内に戻す「免疫療法」を導入。切開部分を最小限にとどめ負担を減らす「腹腔(ふくくう)鏡手術」や温浴療法なども取り入れる。

愛犬と訪れた帯広市内の主婦(45)は「設備も充実し、利用しやすくなった」と話していた。受け付けは平日午前九時から同十一時半までで、予約が必要。

七日午後三時からは、一般の利用者を対象にした見学会も開く。

問い合わせは同センター(電)0155・49・5683へ。