『下野新聞』2009年4月2日付

産学連携、足銀行員4人ら宇大のコーディネーターに


宇都宮大学地域共生研究開発センター(石井清センター長)は一日、産学連携を推進するため足利銀行行員四人と、宇都宮市職員一人の計五人を、新たに非常勤のコーディネーターに迎えた。

五人は日常業務で企業を訪問する中で、技術開発などのニーズを掘り起こし、宇都宮大学の研究(シーズ)と結び付け、産学連携によるビジネス具現化に取り組む。金融機関、自治体の職員がコーディネーターになるのは初めて。

新たにコーディネーターとなったのは、足利銀行法人開拓室の矢島雅照次長、黒崎雄一郎本店常駐・課長、篠原克好小山支店常駐・室長代理と、峰町支店の和久靖次長、宇都宮市職員で現在は県産業振興センター総合支援部産学交流支援課に勤務する鹿山凱宏さん。

石井センター長が足利銀行の四人に辞令を交付。石井センター長は「皆さんの企業を見る目で、産学連携推進にお力添えをいただきたい。自由な動きの中から、コーディネーターのあり方を提案してほしい」と、あいさつした。

辞令を受け取った矢島さんは「地銀の行員として面白い動きができそうだ。仲間と情報を交通整理しながら、ニーズとシーズを結びつけるハブ的な役割を果たしたい」と話していた。