共同通信配信記事 2009年3月27日付

2法科大学院が「不適合」 学位授与機構が評価


法科大学院の認証評価機関「大学評価・学位授与機構」は27日、2008年度に実施した法科大学院16校の評価結果を公表。厳正な成績評価制度になっていないとして同志社大と神戸学院大の法科大学院2校を「不適合」とした。残る14校は適合だった。

認証評価は教育の質確保のため義務付けたもので、2校は指摘された項目について同機構の評価を再度受けられる。

結果によると、同志社大は授業科目で不合格相当となった学生に、もう一度機会を与える「再評価」制度の公平性や透明性の確保が不十分とした。

神戸学院大には、低い出席率でも定期試験を受験できることは問題があると指摘。法学未修者に対する入学者選抜の方法も適切ではないとした。

07年度実施の認証評価で学生の選抜方法や成績評価に問題があるなどとして不適合とされ、今回、追評価を受けた北海道大、千葉大、一橋大は問題点が解消されたとして適合とされた。

このほか大学11校、短大2校、高等専門学校2校の結果も公表し、すべて適合とした。