『毎日新聞』愛媛版2009年3月31日付

愛媛大:「地域と連携、基盤作る」 2期6年、小松学長きょう退任


愛媛大・小松正幸学長が31日で退任するのを記念し、慰労する会が29日夜、松山市のホテルで開かれた。2期6年の任期について、小松学長は「地域との連携など、地方の大学は地方のためにあるとの考えで施策をとり基盤を作ってきた。次の10年は愛媛を発展させるための中核大学にする方針で進んでいってほしい」と期待した。

加戸守行知事らが発起人となり、行政や経済の関係者ら約300人が出席した。小松学長はあいさつで、「国立大が法人化する大変な転換期にあたり、長いようであっという間に過ぎた」と感慨を話した。さらに「学生の支援・教育、学術研究の推進、地域貢献、国際的連携の四つを愛媛大の使命に掲げ、自主的で自立的な運営体制ができた」とし、「教職員の教育力が高まり、学術研究の分野でも大きな成果が上がった」と振り返った。

これを受け、1日に就任する柳澤康信・新学長は「地域と連携する意識を高めていき、何年か先に地元の人たちに『愛媛大は我々の誇り』と思ってもらえるようにしていきたい」と決意を語った。【小泉健一】