共同通信配信記事 2009年3月30日付

シャープ工場に府大の研究拠点 環境技術で連携


大阪府立大(堺市)と大手電機メーカー「シャープ」(大阪市)は30日、シャープの工場内に大阪府大の研究拠点を開設することを柱とする包括連携協定を結んだ。

企業の工場の中に大学が拠点を持つのは珍しいという。

大阪府大によると、シャープが来春までの稼働に向け堺市に建設中の液晶パネルや太陽光発電パネルの工場に、大阪府大が既存の「エコロジー研究所」の学外拠点を今秋開設。建屋の一部を借り、生命環境科学部や工学部の教授や学生らが研究する。

これに先立ち4月から、工場の廃棄物を再資源化する技術や、廃熱や発光ダイオード(LED)の照明で植物を栽培する技術を共同で研究する。

大阪府大は「工場の地元の大学として産学連携で地域に貢献したい」、シャープは「環境分野に強みを持つ大阪府大との共同研究で、環境に配慮した工場づくりを進めたい」としている。