『中国新聞』2009年3月26日付

大学の知的資源を島に活用


江田島市と県立広島大は25日、食育や福祉事業などを推進する包括協定に調印した。大学の知的資源を生かし、特産のミカンや花などの活用策を見いだすなどして、島おこしに期待をかける。市が教育機関と協定を結ぶのは初となる。

市と大学の地域連携センターや福祉関係の研究部門は、定期的に意見交換会を開いて情報交換や課題を検討。人的交流も進める。地元の食材を生かした特産品づくりや、高齢者向け健康づくり支援公開講座などを想定している。

江田島市は総合計画で「3F(フルーツ、フラワー、フィッシュ)を生かした元気づくり」「健康長寿とふれあいのまちづくり」などを主要テーマとしている。食育や健康福祉分野に力を入れる県立広島大との間で締結に合意。県内の自治体で最低水準の平均寿命への対策も進める。