『朝日新聞』2009年3月26日付

東京外大とICUが交流協定 図書館相互利用や単位互換


東京外国語大学(府中市)と国際基督教大学(三鷹市、ICU)は25日、学部・大学院で単位を互換することなどを柱とした教育・研究交流などに関する基本協定を結んだ。どちらも語学教育に定評があり、キャンパスも徒歩で行き来できるほど近いことから、「中身の濃い交流をしたい」としている。

外語大の亀山郁夫学長とICUの鈴木典比古学長がICUで調印し、記者会見した。

それによると、09年度から図書館の相互利用を始め、2010年度から単位を互換できるようにする。外語大は前後期制、ICUは3学期制であることから、互換の方法などは今後調整する。このほか、部活動の交流や対抗試合の実施なども進める。

外語大は外国語学部の単科大で、50にのぼる言語と世界各地の文化・社会研究を進めてきた。ICUも教養学部の単科大で、人文・社会科学から自然科学まで、学際的な教育・研究をしている。

会見で亀山学長は「現代に必要とされる国際教養人を育てたい」、鈴木学長は「互いの長所に学びながら、それぞれの発展を図る」などと話した。協定締結に向け、両学長を中心に1年ほど前から準備を進めてきたという。