『富山新聞』2009年3月26日付

首長3氏は再任されず 富山大経営協議会 学外委員2人減の10人に


今月末で任期満了となる富大経営協議会の学外委員から、石井驤齟m事と森雅志富山市長、橘慶一カ高岡市長の首長三人が外れる見通しとなった。経営協議会の学外委員は学長選考会議の委員を兼ねており、同会議からも三氏が外れることになる。

経営協議会は国立大学法人法に基づいて設置されており、学長、理事・副学長、事務局長の学内八人と、首長や県内主要企業代表、他大学関係者ら学外十二人の計二十人で構成されている。学外委員十二人は学長選考会議の委員も務め、これに学内の学部長や評議員ら十二人を合わせた二十四人で学長選考に当たっている。

富大では、学長選考をめぐる混乱から、執行部や学長選考のあり方などの見直しが議論されてきた。こうした中、教育研究評議会は二十五日までに、経営協議会の学外委員を二人減の十人にするとともに、石井知事と森、橘市長には再任を要請せず、学長選考会議の学外委員も十人以下にすることを申し合わせた。

知事と両市長に再任要請しないことについて、教育研究評議会の評議員の一人は「委員から外したというわけではなく、三氏とも極めて多忙であることなどを勘案した結果」としている。

また、学長選考会議で検討を重ねてきた選考方法の見直しについては、二十五日までに具体案がまとまらず、新年度に持ち越されることになった。