『北海道新聞』2009年3月25日付

北大病院、企業と共同研究へ新部門


北大病院は四月、地域の健康を主テーマに、道内外企業などとの共同研究テーマを探る地域健康社会研究部門を新設する。大学病院が共同研究を発掘するための部門を設けるのは珍しいという。

製薬や医薬品卸など道内外の企業十社の寄付を受け開設する。保健科学研究院や歯学研究科の研究者が所属。医学や歯学、介護などの分野で、大学側の研究成果や技術と、企業側の得意分野などを分析し、共同で取り組めるテーマを探る。

予防医学にも重点を置き、従来の研究成果を一般向けに普及させる方策を探る。北大大学院保健科学研究院の武田直樹教授は「病院が地域社会の健康づくりに貢献することにもつながるのではないか」と話している。