『中国新聞』2009年3月17日付

医工連携促進へ2大学が協定


広島大(東広島市)と広島市立大(安佐南区)は16日、包括協定を結んだ。情報技術を医療に取り入れ、高度な画像診断技術などを開発する「医工連携」を発展させるための共同研究や教育を進める。医工の知識を併せ持つ人材を育てるため、大学院の設置へ協議を本格化させる。

広島大東広島キャンパスで締結式があり、広島大の浅原利正学長が「世界的な教育研究体制を築き、新しい医療技術を開発する」とあいさつ。広島市立大の浅田尚紀学長は「情報技術の資産を活用し、医療の高度化に対応したアイデアを生みだしたい」と述べた。

協定により、コンピューターでの画像診断技術の向上や、検査情報を蓄積した医療データベースの活用を図る。分子レベルの生命現象やゲノム(全遺伝情報)を解析し、臨床医学の研究に生かす。教員や学生の交流を活発にし、大学院の共同設置へ協議を進める。