時事通信配信記事 2009年3月17日付

非常勤の年限撤廃を=教職員らが集会−東大


東京大学で非常勤職員の一部が4月から「雇い止め」となることに反対して、教職員ら約80人が17日、東京都文京区の本郷キャンパスで集会を開き、雇用年限を5年と定めた規定の撤廃を訴えた。

理学部で会計事務を担当する女性職員(42)は「仕事を一通り覚えるのに1年かかったが、残りは1年半」と残念がる。集会では「誰でも代わりがきく仕事をしているわけではない」とあいさつした。別の女性職員は「一生懸命働いても5年で切られるなら、やる気がそがれることになる」と強調した。

東大は2004年度の国立大学法人移行を機に、新規の非常勤職員について1年の雇用契約の更新を4回までとする就業規則を導入。年限を迎える4月以降、非常勤職員約3300人のうち約2200人が順次、失職するという。