『日本経済新聞』2009年3月13日付

「女性医師にワークシェアを」、国大協が提言


国立大学協会は国立大病院で女性医師の比率が高まっているのに、出産などで職場を離れる間の医師不足への対応は遅れているとして、ワークシェアリング(仕事の分かち合い)の仕組みづくりなどに積極的に取り組むよう各大学に求める提言をまとめた。「女性医師の離職防止や復職支援を怠ると、医師不足がさらに深刻化する」と警鐘を鳴らしている。

提言は大学卒業直後は90%を超えている女性医師の就業率について、結婚や出産を機に35歳前後でいったん76%程度まで低下すると指摘。中堅医師として最も活躍が期待されている時期に育児と仕事の両立を迫られ、休職中に手術技術などのブランクが生じる懸念もあるとした。