時事通信配信記事 2009年3月12日付

委員追加して議論再開=教育再生懇


政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は12日、ノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏や北京五輪銅メダリストの朝原宣治氏ら新委員6人を加え、議論を再開した。スポーツ振興など新たなテーマについて6月にも中間報告をまとめる。

懇談会は、新たなテーマを▽国際社会で通用する人材の育成▽経済的に困難な家庭への支援など安心な教育環境づくり▽科学技術人材の育成▽スポーツ庁の検討も含めたスポーツ振興策―とすることを確認。また、「教育委員会改革」と、政治参加意識を深めることを目的とした「主権者教育」に関するワーキンググループをそれぞれ設置することも決めた。

麻生太郎首相は会合の冒頭、「国民の期待に応えられる、世界から期待される日本人をつくっていくことが教育だと思っているので、いろいろなご意見をお願いしたい」と積極的な議論を求めた。