『北海道新聞』2009年3月13日付

室工大、宇宙機構と協定 次世代宇宙船を開発


【室蘭】室蘭工大(松岡健一学長)は十二日、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構、東京)と連携協力協定を結ぶ方針を固めた。同大には国立大学法人で唯一、航空宇宙分野の研究センターがあり、協定締結で次世代型宇宙船の研究、開発を同機構とともに推進する狙いだ。

二十五日に東京で調印式を予定しており、協力内容は新しい宇宙輸送システム開発に向けたエンジンや機体の共同研究が柱となる。

同大は二〇〇五年に航空宇宙機システム研究センターを設置。超音速で大気圏外に出る「スペースプレーン」の基盤技術研究などを進めている。〇八年度に道内で初めて大学院に航空宇宙システム工学専攻を設置、〇九年度からは学部生向けのコースも設ける。

同大地域連携推進課は「実用化を見据えた研究推進につながる」と期待している。

宇宙機構とは北大など六大学が連携協力協定を結んでいる。