共同通信配信記事 2009年3月11日付

京大、雇い止め撤廃求め署名提出 教職員ら約2千人分


京都大が2010年度以降、雇用期限を迎える非常勤職員を「雇い止め」することについて、京大職員組合は11日、期限の撤廃を求める教職員ら約2000人の署名を松本紘学長あてに提出した。

職員組合によると、大学の各研究科長や研究所長ら管理職8人も署名。2000人とは別に、雇用の継続を希望する非常勤職員112人の署名も提出した。

職員組合は同日、大西珠枝副学長らと団体交渉。常勤職員と変わらぬ恒常的業務をこなす事務職員や、専門知識が必要な放射線技師らについて「業務が軌道に乗ってきたところで退職してしまう」と主張。雇用期限の撤廃や正職員化で対応するよう要求した。

大学側は「国からの運営費交付金が毎年1%ずつ減額されている」などと厳しい財務状況を挙げ、予定通り雇い止めを行う方針を示したという。