『読売新聞』香川版2009年3月8日付

香川大付属病院 県がん診療拠点に


香川大医学部付属病院(三木町)が県内で初めて、厚生労働省の「都道府県がん診療連携拠点病院」に指定された。同病院と同様に「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている県立中央(高松市)、高松赤十字(同市)、香川労災(丸亀市)、三豊総合(観音寺市)の各病院と協力し、がん患者の治療や緩和ケアなどに取り組む。

厚労省はがん治療の質を高めるため、1年間に1200人以上のがん患者を治療し、放射線療法や化学療法の専門医が最低でも1人いるなどの条件を満たす病院を拠点病院に指定。その中から〈まとめ役〉となる施設を、都道府県がん診療連携拠点病院にしている。

香川大付属病院は今後、拠点4病院と協議会を設置し、緩和ケアに関する研修会の開催や、患者の診療計画一覧表の作成などを進める。県医務国保課は「病院同士で情報を共有すれば、治療の高度化や患者サービスの向上が見込める」と期待する。