『京都新聞』2009年3月12日付

京大教員、65歳定年延長へ
「優遇」に反発の声も


京都大は11日までに、現在63歳となっている教員の定年を段階的に引き上げて2013年度に65歳とする方針を決めた。高齢者雇用安定法に基づく措置だが、非常勤職員を最大5年間で「雇い止め」とする方針は変えておらず、学内からは「なぜ教員だけ優遇されるのか」と反発の声も上がっている。

京大は10日の部局長会議で10年度末に教員の定年を64歳とし、13年度末にもう1年延長する方針を示した。理由として高齢者雇用安定法で65歳までの雇用が事業主に義務付けられたことや、13年度の実施に向けて定年を段階的に引き上げている東京大などの国公立大で65歳定年への動きが加速し、優秀な人材確保のためにも不可欠と説明したという。

京都では、京都教育大(京都市伏見区)も現在の63歳から65歳への引き上げを検討している。