『京都新聞』2009年3月8日付

教養教育の前進探る
府立大、府立医大、工繊大と府


大学の教養教育のあり方を考えるフォーラムが7日、京都市左京区の京都府立大であり、約90人の大学教員らが意見交換した。

同フォーラムは、連携して教育の高度化に取り組んでいる府立大、府立医科大、京都工芸繊維大の3校と京都府の主催。文部科学省に認可された「戦略的大学連携支援事業」の一環として初めて共同で開いた。

府立大の竹葉剛学長が「現在の教養教育が社会に求められている内容かどうかを話し合い、前進したい」とあいさつした。民間企業や病院、京都府の人事担当者が学生に求める教養について持論を展開。自分の考えを人に伝える「コミュニケーション能力」を高める必要性を強調した。

一方、大学側は自校の教育内容を説明し、3大学連携による教養教育の有効性を解説した。京都市青少年科学センターの日高敏隆所長ら7人のパネリストによるパネル討論もあった。