『河北新報』2009年3月3日付

山形県議会 政策立案で山形大と連携 専門知識を活用


山形県議会は2日、政策立案機能の強化を目指して、山形大と今月、相互協定を締結する方針を明らかにした。県議会事務局によると、都道府県議会と大学との政策連携は、全国でも初めてという。

協定締結により、県議会は政策条例の制定や、県当局に対する政策提言を検討する過程などで、大学が有する豊富な専門知識の積極的な活用を目指す。日常的な議員の調査活動でも、大学の協力が得やすい状況を整備していく。

一方、学生の県政に対する参画を促すため、議会側からの情報提供も強化する。今後、学生のインターンシップの受け入れや、社会科学系の学生ゼミの支援などについても、議会側が協力していく方針だという。

山形大との連携状況を踏まえ、県議会は、東北公益文科大(酒田市)や東北芸術工科大(山形市)との提携も視野に入れている。

大学との協定は、議会の活性化策を探る検討委員会が2日にまとめた最終報告書の中で、「政策立案機能の充実・強化策」として打ち出した。

阿部信矢県議会議長と山形大の結城章夫学長が6日、協定に調印する予定。