『毎日新聞』富山版2009年2月13日付

富山大:選考問題を考える会、西頭学長あてに公開質問状提出


◇「学内の意思無視」と

西頭徳三・富山大学長の再任に反対する「学長選考問題を考える会」(世話人=小倉利丸教授ら4人)は12日、「学内の意思を無視して学長職にとどまろうとしている」として、西頭学長あてに公開質問状を提出した。

今回の学長選では、西頭学長ら3人が候補者となり、昨年11月に教職員を対象に2回実施された意向調査では西頭学長が大差で最下位だった。ところが、同12月の選考会議の無記名投票で逆転した。

質問状では、教職員の2割しか支持を得ていないのに、なぜ学長を続けようとするのか▽学外選考委員や監査委員に一つの企業とその関連会社から複数選んでいるのはなぜか−−などについて回答を求めている。

同日記者会見した小倉教授は、西頭学長が今月に入り人間発達科学、人文、理の3学部で大学運営方針などを説明したが、学部側が満足できる回答が得られなかったと指摘。「本当に西頭学長でいいのかという不安が教職員に広がっている」と批判した。【青山郁子】