『毎日新聞』高知版2009年2月13日付

県立高知短大:「存続を」 学友会、県に要望−−署名計2万人余


県立大学改革の一環で県が廃止を検討している県立高知短大(高知市永国寺町)について、短大の学友会などが12日、存続を求める要望書と1万7350人分の署名を尾崎正直知事あてに提出した。署名数は既に提出したものを合わせ2万850人分となった。

高知短大は社会科学科を持つ夜学専門の短大で、社会人教育や生涯学習などの機能を持つ。県は昨年、県立高知女子大への社会科学系の新学部設置に合わせ、短大を「定員ゼロ」にする方針を示し、永国寺キャンパスでの社会人教育などについて議論している。

学友会などでは短大存続の上、夜間開講の実現や短大卒業資格の確保を求めており、昨年9月から街頭などで署名を集めてきた。

この日は学友会のメンバーら約10人が十河清副知事を訪問。学友会の小松佐智男会長が「社会人教育を残し、卒業資格が取れるものとして大学を存続させてほしい」などと要望した。

◇副知事「働きながら学べる場は必要だ」
十河副知事は「永国寺は地の利もよく、働きながら学べる場は必要。要望を踏まえて十分に検討していきたい」と話した。【服部陽】