『中国新聞』2009年2月7日付

次世代歯科医の育成探る 7・8日に広島大大学院


▽体質や生活習慣考え治療

広島大大学院医歯薬学総合研究科(広島市南区)は七、八の両日、患者の体質や生活習慣に応じた次世代の歯科医療をする歯科医「バイオデンティスト」育成のための初の国際ワークショップを広島市中区のアステールプラザで開く。

研究科に在籍する院生や教員の国際的な素養を高めるのが狙い。米、カナダ、タイ、台湾から招いた研究者による講演やシンポジウムがあるほか、歯科医療で先進的な東京医科歯科大と新潟大の取り組みを紹介する。院生三十二人による英語でのポスター形式の研究発表もある。

国の大学院教育改革支援プログラムにも採択された広島大のバイオデンティスト育成計画は、歯を抜いたり義歯を入れたりする従来の画一的な医療から脱却し、遺伝や環境の要因を生物学的に考慮した次世代医療の確立を目指している。

岡本哲治研究科長は「日本発の歯科医療として世界に発信するため、英語力や国際的な素養も兼ね備えた人材を育てたい」と話している。(藤村潤平)