『毎日新聞』秋田版2009年2月8日付

官学連携:秋田大と横手市、地域おこし協定に調印


横手市と秋田大学が、官学連携で地域おこしを図ることになり、五十嵐忠悦市長と吉村昇学長が7日、市庁舎で協定書を取り交わした。協定締結記念事業の一環で、大学教授による講演会や市民との懇談会、鳳中学校での講義なども行われた。

調印式には市側から副市長・教育長・総務企画部長、大学側から理事副学長・事務局長らが同席。吉村学長は記者会見で、学内にプロジェクトチームをつくり、総合的まちづくりを提言▽横手市にサテライト(分校)をつくり、高校生の全体的な資質向上を目指す構想を示した。地域貢献の重点分野としては、「食」「観光」「先端工業」を挙げた。

秋田大の官学連携は秋田市、大館市などに次いで県内5番目だが、県南では初めて。五十嵐市長は「地域が抱えるさまざまな課題について、展望が開けるものと思っている」と期待を表明した。

行動期間は当面3年間で、まちづくり▽農業をはじめとする地域産業▽教育、文化・芸術−−などについて情報交換し、官学協同で元気のある地域社会づくりを目指す。【佐藤正伸】