『しんぶん赤旗』2009年2月7日付

困窮学生支援続ける
高橋議員に秋田大学長表明


日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は五日、秋田県入りし、秋田大学、秋田労働局、県を訪問し、懇談しました。鈴木さとし党県民生活対策室長(衆院東北比例予定候補)、山内梅良県議らが同行しました。

秋田大学では吉村昇学長、溝井和夫医学部付属病院長、谷川成美事務局長と懇談。

高橋議員が同大の困窮学生支援策、授業料免除拡大について「いい取り組みをされている」と話すと、吉村学長は「(経済事由で大学を)やめさせたくない。引き続き財政措置をする覚悟を持っている。来年度も続けたい」と話しました。

国の国立大学法人運営費交付金削減(毎年1%ずつ)で、同大は五年間で五億円減らされたといいます。吉村学長は「これは大学教員が五十人減ったのと同じことになる」と憤りました。

医師不足対策としての地域枠を含む医学部定員増と交付金削減について、溝井病院長は、「学生が増えた分、教官も増えないといけない。しかし、文部科学省は設置基準で教官数を据え置いたままにしている」と指摘しました。

秋田労働局では、雇用情勢について詳しい説明を受けました。

県との懇談では、佐藤文一副知事が、国の経済雇用対策交付金について、「縛りがあって融通性に欠ける。雇用創出が大事なのだからもっと柔軟性があっていいのではないか」とのべ、雇用保険を受給していない離職者の職業訓練について「もっとも弱い人たちだ。県は独自に実施するが、これは本来国がやるべき課題だ」と話しました。