『毎日新聞』富山版2009年2月7日付

富山大:学長選考問題を考える会「選考会議の過程に問題」 議長に公開質問状


富山大の学長選考を巡り、西頭徳三学長の再任に反対する「学長選考問題を考える会」(世話人=小倉利丸教授ら4人)は6日、学外委員が半数を占める学長選考会議による選考過程に問題点があったとして、同会議の金岡祐一議長あてに公開質問状を郵送した。

今回の学長選には、西頭学長のほか2人が推薦された。11月に教職員を対象に2回実施された意向調査では、西頭学長が大差で最下位だったが、選考会議による無記名投票で逆転した。

質問状では、学長選公示日の昨年10月14日に開かれた同会議で、審議に必要なはずの候補者3人の推薦書が金岡議長の判断で抜き取られた▽「参考」にされるべき意向調査の結果について審議された形跡がなく、初めから無視された−−などと指摘。その理由についてただしている。

この日記者会見した小倉教授は、推薦書は候補者となるのに必要な20人分の推薦者の名前が書かれていたことを理由に金岡議長のみが閲覧し、他の委員に公開していない点について「規則に沿って議事運営していない」と批判。金岡議長に、早急に回答するよう求めている。学長あての質問状も来週提出を予定している。【青山郁子】