『読売新聞』富山版2009年2月7日付

富山大学長選めぐり質問状


昨年12月の富山大学長選を巡り、学内の意向調査で最下位だった西頭徳三学長が選考会議で再任されたことに反発する教員らが6日、選考会議の金岡祐一議長あてに、会議の過程を明らかにするよう求める公開質問状を送った。

質問状を提出したのは、「学長選考問題を考える会」(世話人=小倉利丸・富山大経済学部教授)。「選考会議が意向調査の結果をどう参考にしたのか」など15の質問を列記した。

質問状は西頭学長や選考会議のメンバーにも送った。回答期限は設けず、今後の対応を見る考えだ。

大学内で同日、記者会見した小倉教授らは「選考が公正なものなのか、重大な疑惑がある」と話した。来週にも西頭学長あてに新たな質問状を提出する予定だ。

西頭学長の再任を巡っては経済学部や人間発達科学部など6学部の教授会が抗議声明などを発表。これに対し選考会議は先月末、学内委員による作業部会を発足させ、選考ルールの見直しを検討することを決めた。