『読売新聞』2009年2月4日付

鳥取大、私費留学生に緊急奨学金…「不況や円高直撃」


一律5万円

鳥取大は3日、世界的な不況や円高で経済的に苦しい私費留学生約90人に対し、緊急奨学金5万円を一律支給すると発表した。「経済情勢の変化が留学生の生活を直撃している。研究に影響が出ないよう支援する」としている。

支給対象は、2月1日時点で同大学に在籍する私費留学生131人のうち、財団法人などからの奨学金を受けていないか、奨学金が月6万円以下の学生。27日まで申請を受け付ける。財源の約450万円は、学長判断で研究などに支出できる「学長活動費」から捻出(ねんしゅつ)する。

同大学の留学生は203人で、72人は国費留学。私費留学生は母国からの仕送り額が減るケースが相次ぎ、特に韓国の場合、昨年1月に100ウオンで11・2円前後だった為替レートが3日現在、6・45円にまで急落。留学生の生活に影響が出ているという。